登場人物
戎崎 裕一 (えざき ゆういち)
主人公。17歳の高校2年生。父親は既に他界しており、家庭を顧みなかった父親に対しては嫌悪の感情を抱いているが、その父親を憎みきれていないという一面も併せ持つ。A型肝炎で若葉病院に入院する。里香に好意を抱くようになるが…。里香に写真をとって欲しいと頼まれたのがきっかけでカメラに興味を持つようになる。プロレスおたくの気もある。「サンマン」(3万)というあだ名があるが、本人は嫌っている。退院後、進級の試験を風邪のせいで受けることができず留年してしまう。
秋庭 里香 (あきば りか)
ヒロイン。17歳。裕一と同じく、父親をすでに亡くしている。心臓に父親と同じ病気(先天性心臓弁膜症)を持ち、父親と同じで心臓の組織が脆いため手術が難しい体を持つ。幼い時から入院生活をしているせいか、非常に我が強く気難しい性格。入院する前に父親に連れて行ってもらった砲台山を探していたが(里香はその山が伊勢市内にあることを知らなかった)、あるきっかけで裕一と共にバイク(原付)で砲台山へ連れて行ってもらい、それ以降次第に裕一に心を開いていく。退院後に(裕一と同じ)学校へ通うようになるが、ずっと病院にいたため、留年している。しかし成績はかなり優秀で、学校一の美人。彼女と話したいためだけに、勉強のことを聞こうとする下級生もいるほど。
谷崎 亜希子 (たにざき あきこ)
元ヤンキーの看護師。いつも優しい看護師でありたいとは思っているが、裏腹に言動は乱暴で、口よりも先に手が出てしまう性分。しかし、心中では裕一と里香のことを優しく見守る。昔はCB400に乗っていた。現在の愛車はS15シルビアで、時折走り屋としての一面を覗かせる事も。また、煙草が大好きで、中学3年の時には既にヤニ用歯磨きを使用。煙で輪を3つ作る事ができる。また、ヤンキー時代は『世露死苦』などの刺繍の入った服を着用していたこともあった。漁師町の出身で、父親も漁師。
夏目 吾郎 (なつめ ごろう)
医者で、里香の主治医。腕は良いが怠惰な部分もある。裕一には厳しい態度を取るため、彼からは敬遠されている。自分自身の過去の境遇と裕一の現在の境遇にある類似点を感じ、裕一をかつての自分と重ね合わせて見ているところがある。元はK大学でエリートコースを歩んでいたが、小夜子のために大学を去り、静岡の病院に移った。
夏目 小夜子 (なつめ さよこ)
夏目吾郎の妻。夏目吾郎が裕一と里香の関係に固執する要因となっている人物。吾郎とは高校生の頃から付き合い始め、大学卒業と同時に結婚した。しかし、数年前に特発性拡張型心筋症で亡くなった。旧姓は樋口。自称『猫力』の持ち主。
世古口 司 (せこぐち つかさ)
裕一のよき親友。大柄な体格で、天体や料理が好きな「気は優しくて力持ち」を地で行く少年。料理の腕は抜群でそのため女子からの人気が高い。将来は料理人になり、自分の店を持つのが夢。周りに隠してはいるが(ただしバレバレ)、超のつくプロレス(特にルチャリブレ)オタク。自室の箪笥の引き出しにはいくつものルチャリブレのレスラーのマスクが収納されている。作中でもマスクをかぶってばればれの変装をすることもある(タイガーマスクやドス・カラスなどすべて実在するレスラーの、アニメではゼブラーマン風のものを着用)。なお、同じくプロレスオタクの兄である世古口鉄がいる。後にある出来事がきっかけで水谷みゆきと付き合うようになる。
山西 保 (やまにし たもつ)
裕一の幼馴染。軽い性格。賞味期限の切れた赤福の食べ過ぎによる腹痛といった、周りから軽視されやすい行動が目立つ。毎回何かしらの騒動を起こす。「タイシ」というあだ名がある。鉄道ファンであり、少なくとも「モハとキハの違い」が分かる程度の知識はあるらしい。
水谷 みゆき (みずたに みゆき)
裕一の幼馴染。以前は裕一とよく一緒に行動していたが、最近は何となく疎遠になっていた。裕一が里香の要求をかなえる為の頼み事を彼女にしたのがきっかけで、再び友達づきあいが始まる。里香とも親しくなり、後に里香の一番の友人となる。昔、偶然裕一に胸をつかまれたことがある。(後の裕一の運命は不明)。後にある出来事がきっかけで世古口司と付き合うようになる。
多田 吉蔵 (ただ よしぞう)
病院の入院患者としては古株の爺さん。「多田コレクション」と呼ばれる大量のエロ本を所有している。裕一の入院中に亡くなる。最後の遺言により「多田コレクション」を裕一へ譲り、後の「戎崎コレクション」となる。
戎崎 誠一 (えざき せいいち)
戎崎裕一の父。かなりのギャンブル好きで、酒豪。裕一や裕一の母を困らせていたが、裕一に『女は大切にしろ』と言って、酒で体を壊し亡くなった。
秋庭 玲二 (あきば れいじ)
秋庭里香の父。読書家でかなりの小説を持っていた。里香と同じ心臓の病気(先天性心臓弁膜症)で、手術中に亡くなった。
与謝野 美沙子 (よさの みさこ)
東京から里帰りしてきた、谷崎亜希子の友人。心情の不安定な裕一を誘惑するが、失敗に終わる。愛車はプジョー
世古口 鉄 (せこぐち てつ)
司の兄。色々な伝説を持つ。高校生時代三重県最大の暴走族の総長だった。身長190cm以上・体重100kgと体格に優れ、高砂部屋、みちのくプロレスからスカウトが来た。使用マスクは、ミル・マスカラス。
近松 覚正 (ちかまつ かくしょう)
裕一たちが通う高校の教師で、とても厳しく、生徒たちからは「鬼大仏」と呼ばれている。42歳でお寺の跡取り息子でもある。
太宰 (だざい)
裕一たちが通う高校の教師で、日本文学に詳しい様。女子に人気がある。
久保田 明美 (くぼた あけみ)
亜希子の後輩の看護師。亜希子曰く「自分とは正反対のタイプ」。裕一達が通う高校の卒業生で、元演劇部。夏目に恋心を抱いていた。
世古口 三郎 (せこぐち さぶろう)
司の祖父で、「まんぷく亭」の最古参の常連。
東条 鋼蔵 (とうじょう こうぞう)
若葉病院の院長であり、三重県医学会の重鎮。父親は軍医の最高位を極めた人物で、その父への憧れの気持ちが高じた結果、極右的な思想を持つに至り、その思想が後に若葉病院を揺るがす大騒動を招くことになる。
森 (もり)
夏目吾郎の高校時代の友達。
沢口 有希 (さわぐち ゆき)
夏目吾郎が研修医をしていた病院の看護婦。夏目に気があるようで、幾度と誘惑した。
田島 (たじま)
夏目吾郎の二つ年上の先輩で、夏目と同じ病院でアルバイトをしていた。
正岡 (まさおか)
夏目吾郎と同じ医局に属していて、夏目のライバルだった。
佐和 (さわ)
裕一が気を失っている間に出てきた、夢の中での上司。
中原 義晴 (なかはら よしはる)
トヨタ・カムリを愛車とする会社員。伊勢志摩スカイラインで亜希子と会った直後に事故を起こし、若葉病院に検査入院する。その後、次第に亜希子と親密になっていくが…。
岸田 まり子 (きしだ まりこ)
裕一が通っていた塾のアルバイトの講師。大学生だが、下手すると中学生に見えかねないほどの童顔。夏期講習の終わりに裕一と仲違いするが…。
武者小路さん (むしゃのこうじ)
裕一の家の隣に住んでいた人。
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Hanbun no tsuki ga noboru sora (Live action) Video Channel | Veoh Video Network
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